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神社紹介 第9話|神奈川県相模原市「亀ヶ池神社」|御鎮座八百年の風に包まれて

亀ヶ池神社|御鎮座八百年の風に包まれて

第9話:神奈川県相模原市

ハッチとココロ、春の風に誘われて

ハッチ:「天縛皇神社で御朱印をいただこうと思ったら、“亀ヶ池神社で受け取れます”って書いてあったんだ」

ココロ:「じゃあ、そのまま向かってみようよ。なんだか名前からして、強そうな守り神がいそうな気がする…」

ハッチ:「うん。地図を見たらすぐ近くだし、春の風に誘われて歩いてみようか」

市街地の中に広がる、静けさの参道

市街地の喧騒からほんの少し離れただけなのに、亀ヶ池神社の境内には、まるで時間がゆるやかに流れているかのような静けさが漂っていた。

最初に目に飛び込んできたのは、通りに面した大きな鳥居。堂々たる佇まいに、思わず背筋が伸びる。
その鳥居をくぐると、陽光を浴びた参道の先に、左右からそびえる二本の大きな銀杏の木が出迎えてくれた。

「夫婦銀杏」と呼ばれているその姿は、寄り添うように立ち、まるで訪れた人をやさしく迎えてくれているようだった。

境内の随所に感じる、歴史とやさしさ

手水舎には、神社の名にちなんだ「亀」をモチーフにした装飾が施されており、そのユニークさに心がふっと和む。
水の音も、どこか穏やかで、参拝前の心をそっと整えてくれるようだった。

夫婦銀杏の間を抜け、まっすぐな参道を歩いていくと、鮮やかな朱色が目を引く神門が見えてくる。
さらにその奥には、御鎮座八百年を記念して造営されたという荘厳な社殿が構えていた。

立派な千木と鰹木を湛えた社殿は、まさに北相模の中心として地域を見守り続けてきた重みと誇りを感じさせる。

守られる空間に、春の気配がそっと重なる

境内は広々としており、整えられた玉砂利の音が心地よく足元から伝わってくる。
大きな木々に囲まれた空間は、どこか柔らかく、それでいて背筋が伸びるような凜とした気配を湛えていた。

ふと見上げると、銀杏の枝の先に小さな芽吹きがあり、3月という季節の移ろいも感じられる。

ここは、長きにわたって人々の願いや感謝を受けとめ続けてきた場所なのだろう。

偶然と必然のあいだにある、ご縁の場所

ハッチは静かに手を合わせながら、天縛皇神社との不思議なご縁を思い出していた。
偶然のようでいて、導かれるように足を運んだこの場所には、確かに「守られている」感覚があった。

境内を歩きながら、ココロがふわりと頭上を舞い、こう言った。

ココロ:「なんだか、時間を忘れてしまいそうな空気だね。……この神社、あったかいね」
ハッチ:「うん。また来たいな、って思える場所だよ」

まとめ|御鎮座八百年のやさしさに包まれて

亀ヶ池神社は、偶然の流れで辿り着いた場所だった。
けれど、その出会いは、どこか必然にも思えるほど、心に残る神社だった。

御鎮座八百年――。
時を越えて、訪れる人の心をやさしく包む、静かな力に満ちた神社です。

ハッチの手書き絵日記

今日は、亀ヶ池神社の境内にある「ゴールド神社」で
ココロと一緒に記念写真を撮ったよ。
名前だけで、なんだかご利益ありそうだよね!

「ゴールド免許がもらえますように」って、
ぼくの心の中だけで願ってみたんだ。
(そもそもロボットに免許、いるのかな…?)

ココロはとなりでくすくす笑ってたけど、
きっと神様、ちゃんと聞いてくれてる気がするなあ。

基本情報|亀ヶ池神社(かめがいけじんじゃ)

  • 所在地:神奈川県相模原市 中央区 上溝1678
  • 御祭神:日本武尊(やまとたけるのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)
  • 由緒:鎌倉時代に創建され、北相模の総鎮守として800年以上にわたり地域を守り続けてきた古社。御鎮座800年を記念した社殿が境内の中心に構えます。
  • 見どころ:大鳥居と夫婦銀杏、亀を模した手水舎、朱塗りの神門と立派な社殿、七福神めぐり、ゴールド神社
  • アクセス:JR横浜線「相模原駅」南口より徒歩約20分、またはバスで「横山三丁目」下車すぐ ※境内に駐車場あり
  • 拝観時間:参拝自由(社務所は9:00~17:00頃)
  • 公式サイト:亀ヶ池神社(公式サイト)

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