やさしい神社学

やさしい神社学⑥神職さんのおしごと

ナビゲーター:Gen & Ritchi(神社ログ編集部)

神職を見つめるハッチとココロのイラスト

神職さんのおしごと

「白い服を着てる人って、神主さんなのかな?」
神社で見かける白装束の人たちを見て、ハッチが首をかしげます。
「たぶん、神職(しんしょく)さんね」
ココロはふわりと浮かんで答えました。
「いつも静かで、きびきびしていて…どんなことをしてるんだろう?」
「じゃあ今日は、神社の“中の人”のおしごとを、一緒に見てみようか」

神職って、なにをする人?

神職(しんしょく)は、神様に仕える人のこと。
「神主(かんぬし)」や「宮司(ぐうじ)」という名前を耳にしたことがあるかもしれませんが、それは神職の中の役職や呼び方の違いです。

神社に関わる様々な仕事を担いながら、神様と人をつなぐ役割を果たしています。

どんな仕事をしているの?

神職さんのお仕事は、単に「祝詞(のりと)をあげる」だけではありません。
実際には、とても幅広い活動をしています:

  • 毎朝のおまいり(朝拝)
  • 年間行事・祭事の準備と奉仕
  • 地域の安産・厄除・七五三などのご祈祷
  • 御朱印の対応やお守りの授与
  • 神社の清掃・境内の整備
  • 地元行事や学校訪問など、地域との関わり

つまり、神様と日々向き合いながら、地域の人々にも寄り添っているのです。

神主と宮司、どう違うの?

神主は、神様に仕える神職の一員であり、日々の祭祀や儀式を担当します。
宮司は、その神社の責任者(代表)として、全体の運営も担う立場です。

いわば、神主さんが“神様のもとで働く人”であるならば、宮司さんは“その神社の館長”のような存在といえるでしょう。

巫女さんは、神職ではないの?

巫女(みこ)さんは、神社で神職のサポートをする存在です。
多くの場合、神職の資格は持っていませんが、舞を奉納したり、授与所でお守りを扱ったりと、神社を支える大切な役割を果たしています。

とくにお正月やお祭りなど、たくさんの人が訪れる時期には、巫女さんの姿もよく見かけます。

ハッチとココロの会話

「思ったより、いろんなことしてるんだね…神職さんって」
「うん。神様を敬うだけじゃなくて、地域の人たちの幸せを祈って、いろんな場面で動いているの」
「すごいなぁ…神社って、静かだけど、ちゃんと“動いてる”んだね」
「その静けさの奥にある“動き”を感じられたら、あなたももう、神社の仲間ね」
「えへへ、なんかちょっと、誇らしい気分…!」

神職を見つめながら手を合わせるハッチと見守るココロのイラスト

次回のテーマ ▶︎ 第7話「神社とお寺、何が違う?」
同じように見えて、実は違う神社とお寺。
鳥居、仏像、神様と仏さま……どこがどう違うのか、見比べてみましょう。

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