やさしい神社学

やさしい神社学②狛犬って、だれ?

ナビゲーター:Gen & Ritchi(神社ログ編集部)

狛犬を見上げるハッチとココロのイラスト

狛犬って、だれ?

神社を訪れると、拝殿の前にちょこんと座っている石像。
「あれ?犬かな?それとも、ライオン?」と首をかしげたくなる、独特の姿。
左右で少し表情も違っているみたい。
もしかして、意味があるのかな?

狛犬は「神さまの守り人」

神社の境内で、左右に並ぶ一対の石像。それが「狛犬(こまいぬ)」です。
その役目は、神さまのいる神聖な場所を守ること。
まるで門番のように、拝殿や本殿の前にじっと座って、訪れる人々を静かに見つめています。

なぜ2体いるの?「阿(あ)・吽(うん)」の意味

右側は口を開けて「阿(あ)」の形、左側は口を閉じて「吽(うん)」の形が一般的。
この「阿吽」は、すべての始まりと終わりを意味する言葉。
インドや中国から伝わり、日本では対になることで“完全な守り”を表しているともいわれます。

犬?獅子?その姿のルーツ

実は狛犬の起源は、遠い西アジアのライオン像といわれています。
それが中国を経て、日本に伝わるうちに、「犬のような姿」や「たてがみのある獅子のような姿」へと変化しました。
地域や時代によって、表情や形も少しずつ違うのです。

狛犬に、お願いしてもいいの?

狛犬は神さまではありませんが、神さまに一番近い存在。
だからこそ、そっと頭を下げて心の中でごあいさつを。
それだけで、きっと優しく見守ってくれることでしょう。

狛犬にお辞儀するハッチと、それを見守るココロのイラスト

次回のテーマ ▶︎ 第3話「手水舎の水は、ただの水?」
参拝の前に立ち寄るあの場所。
柄杓ですくって手を清めるのは、なぜ?
水の音に込められた意味を、一緒に探りましょう。

-やさしい神社学

jaJapanese