やさしい神社学

やさしい神社学⑩お神酒って、なに?

ナビゲーター:Gen & Ritchi(神社ログ編集部)

お神酒を前に微笑むハッチと見守るココロのイラスト

ハッチ: ねえココロ、神社でときどき“お神酒(おみき)”っていうのを見かけるけど、あれって何のためにあるの?

ココロ: お神酒は、神さまへの“お供えのお酒”よ。

ハッチ: えっ、神さまって、お酒を飲むの?

ココロ: うふふ、飲むというより… “神さまとつながるため”に用意される神聖なものなの。

ハッチ: 神さまと“乾杯”みたいな感じかな?

ココロ: そうそう!ある意味、“神さまと人が心を通わせる儀式”なのよ。

お神酒って、なに?

「お神酒」って、なに?

お神酒(おみき)は、神さまにお供えする日本酒のこと。
もともとは「神さまと人が一緒に味わうもの」として、大切な儀式で使われてきました。

神前に供えた酒を、人もいただくことで、神さまと心を通わせるという意味があるのです。

なぜ「酒」なの?

お米から作られる日本酒は、自然の恵みの結晶ともいえる存在。
五穀豊穣を祈る神事にふさわしい、神聖な飲み物なのです。

また、少しのお酒は心をやわらげ、人と人との距離を縮めてくれます。
神さまに近づくための“橋渡し”としても、お酒は昔から使われてきました。

飲んでもいいの?

神社で振る舞われるお神酒は、神前に供えたあとの「おさがり」
ありがたくいただくことが、神さまへの感謝の気持ちを表すことになります。

ただし、運転する人や未成年はもちろんNG
「飲める人だけ、少しだけ」を大切にしましょう。

お神酒がもつ意味

お神酒は、単なるお祝い酒ではなく、「神さまと人が共にあること」を感じさせる儀式の一つです。
祭りや祝いごとの場で、お神酒を口にすると、神さまが見守ってくれている気持ちになるのはそのためです。

ハッチ: お神酒って、神さまと人が一緒に飲むためのものだったんだね。

ココロ: そう。“神さまと気持ちを通わせる”ための、特別な一杯なの。

ハッチ: 今度いただくときは、“ありがとう”って心の中で言いながら飲んでみようかな。

ココロ: うん。それがいちばんの“乾杯”かもしれないわね。

供物台の前で祈るハッチと、にっこり微笑むココロのイラスト

次回のテーマ ▶︎ 第11話「絵馬って、なんのためにあるの?」
願いごとを書いて吊るす“絵馬(えま)”。
でもどうして“馬”なの? なぜ板に書くの?
その由来と、今に続く祈りの形を探ってみましょう。

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